贈収賄とその他の汚職
正直に取り引きするどのように勝つか
なぜ「バリュー第一」か
誠実さを第一にすると、信頼できるビジネスパートナーとしての当社の評判がいっそう高まります。 当社では「買収」で得るビジネスに関心はありません。また当社は汚職を推奨または許容する相手との取引にも関心はありません。 汚職はコミュニティにとって有害です。汚職は市場を歪め、誰にとってもビジネスがやりづらい場に変えていきます。 地元の慣行や他社のやり方がどうあれ、当社はいかなる汚職にも関与せず抵抗します。 相手が官僚であろうと、私企業であろうと、当社では、見かけ上不適切に見える振る舞いも回避します。
「勝つ」とはどういうことか
当社は以下の要領で贈収賄とその他の形態の汚職に断固反対します。
- ビジネス上の便宜を得るために、官僚やその他の相手に価値のあるものの提供を提案したり、約束したり、実際に提供したりすることは、断じて行わない
- 賄賂やバックマージンの提供を持ちかけられた場合は、受け取りを断り、コンプライアンス部門に通知する
- すべての支払いが細部まで正直に記録され、会社の資金が違法な目的に使われないように、正確かつ完全な記録を作成、維持する
- あらゆる第三者提携業者で、適切なデューデリジェンスを実行する
- 当社が直接実行することがはばかられるような不正な支払いに、代理店や他の第三者を利用しない
- 当社の「第三者に対する旅費、贈答品、接待の提供に関する規程」と「汚職防止規程」を遵守する
- 不正な可能性があると思われる支払いについて漏れなく報告する
これは汚職でしょうか。
汚職にはさまざまな様態があり、危険の兆候がないか注意する必要があります。 以下には他の当事者も含まれます。
- 当社の「グローバル仕入先基準」への同意を断る
- 汚職防止に関する契約要件に反対する
- 官僚と密接なつながりを維持する
- 通常より高い手数料や現金決済、他者名義の口座への支払いを要求する
- 必要なサービスの実施に見合わない資格を提供する
- 不透明なビジネスの評判がある
まず考える
Q:
私のチームでは、発展途上地域での大規模な都市再開発プロジェクトに入札しようとしています。 このプロジェクトでの任務達成にパートナーは必要ありませんが、この都市当局の資材担当役人から、当社の下請けとして利用するため、ある地元企業と会ってみるよう強く勧められました。 この企業のCEOと官僚にはコネがあるように見えます。 このミーティングの話をこのまま進めるべきでしょうか。
A:
ここには汚職の兆候が見受けられます。 1つは官僚と密接なつながりを持つ下請け業者を通じてビジネスを獲得するという提案、もう1つはこのお客様に製品やサービスを提供するために当社は下請け業者を必要としないという事実です。 汚職にはさまざまな様態があり、官僚への直接的な贈収賄の形を取らなくても汚職に相当する場合があります。 この場合、推奨された下請け業者を利用する必要がないことをこの資材担当役人に伝え、ミーティングを丁重に断る必要があります。 何か少しでも気がかりに思うことがあれば、コンプライアンス部門または法務部に相談してください。