物理的財産と資産、当社の評判、当社の機密情報と営業秘密
会社の資産を守る
どのように勝つか
なぜ「バリュー第一」か
当社では将来を特に重視します。 今持っているものを最大限に有効活用することで、私たちは将来も勝てる会社となります。 当社の資産(物的所有物、資金、情報、アイデア、および評判)は事業運営の基盤であり、これらの資産があるからこそ、当社はイノベーションや継続的改善に投資できます。 私たち従業員は善良な管財人として振る舞い、製品やサービスを通じてお客様に卓越した満足を提供するため、当社が投資家にとって魅力的な投資対象であり続けるために、これらの資産を活用します。
「勝つ」とはどういうことか
私たちは、以下を行うことで、ジョンソンコントロールズの資産を守ります。
さまざまな資産、同じ原則
会社の資産は、さまざまな形式を取ります。 それらをどのように保護するかは、資産と個々の役割に応じて異なります。 しかしいずれの場合も、同じ原則が適用されます。 その原則とは、「注意を怠らず、分別を働かせる」ということです。
情報資産: 当社の製品、ビジネス、または業務の実施方法に関するすべてのデータ。データの作成、配布、使用、または保存方法は問いません。
金融資産: 金銭、および株、証券、銀行預金など金銭に変換できるものすべて。
物理的資産: 当社業務の実施にあたり使用される会社所有のすべての有形物(施設、機械、ツール、コンピュータ、携帯電話、原材料、車両、オフィス機器、備品など)。
無形資産: 当社の評判、アイデア、発明、知的財産、デザイン、著作権、商標、特許、および企業秘密。 これらの資産により、私たちはイノベーションを推進し改善を促すことができます。
以下のガイダンスでは、私たちが注意を怠らず、分別を働かせるために必要ないくつかの重要な特定分野について説明します。
専有情報および企業機密情報の保護
どのように勝つか
私たちが企業機密情報や知的財産を守るのは、それらが市場をリードする力を私たちに与えてくれるからです。
他社が持たないアイデアを構築し、技術的ノウハウを活用することで、当社の未来を推進させ、顧客を勝ち取ることができます。 当社の企業機密情報および知的財産は、当社と競合他社の差別化を図る重要なビジネス資産です。 私たちは、これらを不正な開示や濫用から守る必要があります。
「勝つ」とはどういうことか
私たちは以下を行うことで、当社の専有情報や秘密情報を保護します。
- 機密情報を共有する相手を、権限が与えられている人、および業務上そのデータにアクセスする必要がある人に限定する
- 盗み聞きされるおそれがあるときは、機密事項についての話をしない
- 職場の外では、文書や電子機器が他人の目に触れないよう徹底することに気を配る
- 自分個人の利益、またはジョンソンコントロールズに属さない人の利益のためには、機密情報を決して使用しない
- 会社の機密情報を保護する義務は、退職後も継続することに注意する
米国およびその領土で働く当社の従業員は、賃金、労働時間、その他の雇用条件、個人情報、および/または雇用情報について、同僚や、政府機関、組合、メディアを含む第三者と話し合う権利を有します。
米国およびその領土以外で働く当社の従業員は、雇用条件、個人情報、および/または雇用情報の共有に関して、勤務地の法律および規制に従わなければなりません。現地の法律がこの情報の共有を許可している場合は、従業員は自由にこの情報を共有することができますが、現地の法律がこの情報の機密保持を義務付けている場合は、従業員はこの情報を共有すべきではありません。
「機密情報」とは何か
ジョンソンコントロールズ社外の第三者と共有してはならない業務上の機密情報の例には、以下が含まれます:
- 商標、特許、企業秘密、その他の知的財産
- 非公開の財務情報や予測
- 新製品またはマーケティング計画
- 研究開発のアイデアや情報
- 製造プロセス
- 詳細な調達情報
- 将来的な買収、売却、投資に関する情報
- 法的意見や作業成果物
- 競合他社に有益な可能性がある、その他の情報
まず考える
Q:
昨夜は地元のエンジニアリング会社で働く高校時代の旧友と夕食を共にしました。 私たちは、各々の会社がイノベーションに注力し、実社会の問題解決に貢献していることについて、互いに自慢し合っていました。 私は彼女に、自社で開発中の最新製品について、それがいかに顧客の問題を解決する製品であるかを中心に、大まかに話しました。 夕食が終わってから、私は自分が話しすぎたのではないか、このことが会社のアイデアや財産を危険にさらすことになるのではないかと不安に感じました。
A:
あなたが気にするのも当然です。 あなたの友人は直接の競合企業ではありませんが、それでも公知となっていない会社情報について話す際には十分に注意を払うことが大切です。 当社の知的財産、企業秘密、その他の秘密のアイデアや情報は、当社の競争上の優位性を左右する重要な資産です。 あなたが当社の製品に関する非公開情報を不注意で漏らしてしまったと思った場合は、コンプライアンスチームまたは法務部門に相談して、指示を仰いでください。
会社の技術や情報システムの利用に責任を持つ
どのように勝つか
私たちは、効率的に作業し、当社のビジネス目標を達成するため、ジョンソンコントロールズの技術や情報システムを 責任を持って利用します。
私たちが毎日頼りにするシステムや技術なくして、1つのチームとしてお客様のために働くことは不可能でしょう。 モバイルPC、モバイル機器、電子メール、およびそれらを支えるインフラストラクチャにより、より生産的に作業し、より効果的に意思疎通し、より良いサービスをお客様に提供できます。 これらの技術により、当社が革新を遂げ、継続的に改善していくために必要な情報にアクセスし、共有することができます。 しかしこれらの不適切な使用は、当社のリソースを枯渇させ、信頼を損ない、当社のブランドや評判を傷つけるおそれがあります。
「勝つ」とはどういうことか
私たちは以下を行うことで、技術やシステムを安全かつ適切に利用します。
- 権限のある者が必要があるときのみシステムにアクセスできるようにする
- 権限のある使用者が仕事に必要なシステムやデータにのみアクセスできるようにする
- パスワードを保護し、定期的に変更するとともに、他人に決して知られないようにする
- 機密情報をインターネットに掲載しない
- 未承認のソフトウェアをダウンロードしたり、疑わしい添付ファイルを開いたりしない
- 認められた個人デバイスのみを、ジョンソンコントロールズのネットワークに接続する
- ハードウェアの喪失、損傷、または盗難を防止する措置を講じる
- 迷惑または不快なコンテンツを含むメッセージを絶対に送信しない
- 不適切なウェブサイトを閲覧しない
- 会社の機器やシステムの個人利用は、合理的かつ偶発的な場合のみとする
会社の評判を守る
どのように勝つか
私たちは、行動のすべてにおいて、誠実で顧客主導のイノベーションを行う会社としての評判を維持するべく努力しています。
評判は、私たちにとって最も貴重な資産の1つです。 私たちは、130年以上にわたりそうした評判を築き上げてきた一方で、常に将来を見据えています。 私たちはそれぞれ、日々の行動や意思決定の中で、ジョンソンコントロールズの評判を守るための責任の重さを感じる必要があります。 誠実に行動し、当社の価値観を行動で示すことで、従業員、顧客、およびビジネスパートナーから信頼や信用を獲得し続けることができます。
「勝つ」とはどういうことか
私たちは以下を行うことで当社の評判を守ります。
- 当社の中核的価値観を実践する
- 常に健全なビジネス上の判断を下す
- ジョンソンコントロールズの良きアンバサダーとしての役割を果たす
- 当社の名声を常に維持できる意思決定と行動をするよう徹底する
私たちの評判
130年に及ぶ歴史は誇るべきものです。 しかし評判というものは、他者が私たちとの最近の取引から得た経験と、次の取引への期待感からなることを忘れてはいけません。
詐欺の防止
どのように勝つか
誠実さに向けて取り組むということは、当社が詐欺、浪費、および濫用に対して常に目を光らせることを意味します。
ジョンソンコントロールズには、詐欺、浪費、および濫用が入り込む余地はありません。 誠実さと信頼の文化に向けた当社の取り組みは、こうした濫用を防止するため、また万が一それらが発生した場合に検知し是正するための、一番確実な方法です。
「勝つ」とはどういうことか
私たちは以下を行うことで、詐欺、浪費、濫用を防止します。
- 出張、接待、その他の費用について、帳簿や記録簿に完全かつ正確に記載します。 グローバル出張、接待、従業員経費規程を参照してください。
- 金融取引について、適切な分類と会計管理を行う
- 必要な時間枠内で、当社が提供したサービスに関してのみ請求処理を行う
- 約束どおりの割引を提供する
- すべての調達規程に従い、必要な商品やサービスのみを注文する
- 会社のキャッシュカードやクレジットカードを、業務以外の目的では決して使用しない
- 会計手続きや法的義務に関して不明な点があるときは、説明を求める
- 不適切または疑わしい行為についての懸念があれば、直ちに報告する
私たちの施設の保護
どのように勝つか
私たちは施設や機器を危害から守り、顧客の成功に貢献できるよう常に準備を整えます。
施設の安全確保により、従業員に安心かつ快適な環境を提供しながら、機器や資材を損傷、盗難、または産業スパイから守ることができます。
「勝つ」とはどういうことか
私たちは以下を行うことで、当社の施設を守ります。
- 常に社員証を身につけ、同僚にもそうするよう促す
- セキュリティ保護されたドアを開けたままにしたり、社員証を持たない人を自分の後に続いて入らせたりしないようにする
- 当社のキー、社員証、またはアラームコードを決して他者に渡さない
- オフィスや車のドアをロックする
- 漏れ、機器の故障、またはその他の保守上の問題が発生したら、速やかに管理者に報告する
- すべての防火設備とセキュリティ機器を定期的に点検する
- あらゆる警報に即時対応する(通常の営業時間後であっても)
- 外部の人物が許可なく当社の施設に入らないようにし、侵入者を発見したら警備担当者に知らせる
- 当社の従業員、施設、または業務に実際または潜在的に危険をもたらすセキュリティ上の懸念や危機が生じた場合は、ジョンソンコントロールズ・グローバル・セキュリティ・オペレーションズ・センター(GSOC)まで電話(+1 414 524 6700)またはメール(gsoc@jci.com)でご連絡ください。
- 差し迫った危険がある場合は、地元の警察や救急機関に通報してください