利益相反

会社にとって最大のメリットとなるよう行動する

どのように勝つか

個人的な利害より、会社とお客様のメリットを優先して、賢く、客観的な選択を行います。

なぜ「バリュー第一」か

当社ではお客様の勝利を目指して一致協力します。 個人的な利害や関係が、「1つのチーム」として勝つことに影響を与えることを当社では許容しません。 当社では誠実さを持って、思慮深くオープンな意思決定を行います。これは、当社のビジネスに有益であり、当社が行動の正しい信頼できる企業であることをすべての人に示すことになります。

「勝つ」とはどういうことか

当社では以下の方法で会社の最大のメリットを目指して行動します。

  • 関連する事実と健全な判断に従い、公平無私な態度で業務上の判断を下す
  • 利益相反(個人的なメリットの可能性など)によって、判断が実際にまたは見かけ上、左右されかねない事態を避ける
  • 利益相反が避けられない場合は、適切に対処できるように、その利益相反について報告する
  • 問題があるかはっきりしない場合は常に助言を求める

利益相反とは何ですか。

社会的関係や家族関係、社外活動、経済的投資などの個人的利害が、全社を代表して公平無私に判断する能力に干渉するおそれのある状況はすべて、利益相反に該当します。 見かけ上、利益相反の様態を呈するだけでも、他者から不正な行動を疑われる可能性があるため、見かけ上の利益相反も注意深く避ける必要があります。

次のように自分に問いかけてみてください。

懸案の判断または行動について、

  1. ほかの人に対し何らかの義務を感じますか。
  2. ジョンソンコントロールズの価値観と一致しない部分はありますか。
  3. (ごくわずかでも)自分や家族から影響を受けていますか。
  4. 会社の利害を第一に考えていないように見えますか。

以上の質問に対し、1つでも「該当する」または「該当するかもしれない」と回答した場合は、こちらのリソースを利用して助言を求めることが大切です。 利益相反の可能性があると考える場合は、ComplianceForms.jci.comで報告する必要があります。

利益相反にはさまざまな様態があります。 次のガイドには、比較的よくある状況がいくつか掲載されています。 当社の「利益相反規程」も参照してください。

親族や友人

友人や家族を助けたいという願いが業務上の意思決定に影響を及ぼすことを当社では許容しません。

当社では、以下の要領で個人的な関係が、業務上の客観性に影響を及ぼすリスクを回避します。

  • 従業員、研修生、契約業者の別を問わず、親しい友人同士や親族同士が直接の上司と部下の関係にならないようにする
  • 親しい友人や親族が関わる雇用関連の意思決定(人材採用、昇進、懲罰など)は他者に任せる
  • 親しい友人や親族をジョンソンコントロールズに対するサービス提供者として検討するときは、透明性と独立性を確保するために所定の手順を踏む
  • ジョンソンコントロールズの元従業員を相談役や契約業者、サプライヤーとして採用するにあたっては、慎重に公正な意思決定を期す

本人や家族の投資

当社での意思決定は、従業員本人や従業員の家族が経済的利益を得る可能性に左右されてはなりません。

当社では、以下の要領で従業員個人の経済的な利害を業務上の意思決定から完全に切り離します。

  • ジョンソンコントロールズの関連企業や競合企業に大きな*経済的利害を持たない
  • 近親者がジョンソンコントロールズの関連企業や競合企業に雇用されている場合、またはこれらの企業に大きな*経済的利害を持っている場合はコンプライアンス部門に報告する

経済的利害の大小を判断する基準については、コンプライアンス部門に問い合わせてください。

贈答品と接待

当社がビジネスを獲得し、関係を築くときは、必ず信頼と互恵性を基盤とし、不適切な贈答品や接待は利用しません。

当社では以下の要領で贈答品や接待の提供に関して発生し得る問題を排除します。

  • 商談の一環である場合に限り、相手方組織の規程に違反しない範囲で、妥当な内容の食事や接待を提供する
  • 相手方の行動に影響を及ぼすことを意図した贈答品や接待を提供したり受けたりしない
  • 取引相手や見込まれる取引相手に贈答品を提供する場合は、常識の範囲を超えない価値の贈答品に限定する
  • 現金や換金性の高い贈答品は絶対に提供しない
  • 政府機関のお客様に対する贈答品や接待は、コンプライアンス顧問から許可と事前承認を得た場合にのみ提供する
  • 第三者の移動費や宿泊費を負担する場合は、社内規程に沿って妥当な額を、事前承認を受けた場合に限って負担する
  • 贈答品や接待、移動などの提供はすべて、合法的かつ倫理的なものとし、当社の価値観に反しないもののみとする

当社では、贈答品や接待の受け取りに関係して発生し得る問題を、以下の要領で排除します。

まず考える

Q:

私のチームは大きな契約に入札しようとしており、その結果はすぐ分かると考えています。 私が出席する予定の会議に、見込み顧客の重要な意思決定者も出席するからです。 ジョンソンコントロールズを採用してくれるよう最後の売り込みをかけるため、この人物を夕食に招待してもよいでしょうか。

A:

お客様に不正に影響を与えようとする動きと見なされる可能性があるため、その案は推奨できません。 「誠実さ第一」を実行することで、お客様が当社を選ぶ理由が、当社から高価な贈答品や気前の良い接待を受けたからではなく、当社の製品やカスタマーサービスの品質に基づくようになります。 お客様の購入判断時期が差し迫っているため、そのような行動は、厳格に禁止されているにもかかわらず、業務上の意思決定に不正に影響を与える試みと見なされる可能性が多分にあります。 入札プロセス中は特に注意深く行動する必要があります。 取引先が官僚以外であれば、商談時にお茶を提供して関係を築くことや、見込み顧客がジョンソンコントロールズについて持ちそうな疑問のあれこれに答えることは適切です。

法人の機会

当社では、お客様の勝利をより確実にサポートするために、業務の一環で入手した知識、そして会社のリソースや資産を使用します。 当社では次の行動を避けることによって、利益相反や業績への悪影響を回避します。:
  • 業務の一環で知り得た事業や投資の機会を個人的利害のために活用する
  • 個人的な利益を不正に得るために、会社の所有物や情報、ジョンソンコントロールズでの職位を濫用する
  • ジョンソンコントロールズと直接または間接的に競合する

社外活動

ジョンソンコントロールズでは毎日の社内業務に最善を尽くすものとし、社外の副業や社外活動によって会社での事業貢献が疎外されることを許容しません。 当社では従業員が生産的で充実した社外生活を送るようまい進していますが、次の行動は禁止されています。:
  • ジョンソンコントロールズ社内の職務や業績に悪影響を与える
  • 競合他社やサプライヤーのために働く
  • 会社の事業や評判に悪影響を与えるリスクを冒す
  • 他の従業員やベンダーも含め、会社のリソースを社外の利害のために利用する
  • その他いかなる種類であっても、利益相反を生み出す

まず考える

Q: 最近、自宅を改築したことから、売却目的で「改築物件」を購入し、利益を得たい、さらには不動産取引業者免許も取得できないかと考えるようになりました。 私は心からジョンソンコントロールズに尽くしており、家の改築に対する自分の興味は、業務に差し支えない範囲と考えています。 このことは問題となるでしょうか。

A: 当社では従業員の皆さんに、業務外でも充実し、実りの多い人生を送ってほしいと願っています。 それと同時に、当社の従業員はすべて、毎日ジョンソンコントロールズにすべての注意と最善の努力を払うよう期待されています。 家屋の改修と販売に費やす分、自分の努力負担が増えても、個人的生活と業務上の責任との間で適切なバランスを保っていくことができるか、自分で判断する必要があります。 このことが利益相反に該当する可能性があると考える場合は、ComplianceForms.jci.comで報告する必要があります。